業務用金庫と家庭用金庫の違い

家庭で使用する金庫が家庭用金庫。お店や会社で使われている金庫が業務用金庫だと思っている方も多いかもしれません。
ですが、実際にはそうではありません。家庭用金庫と業務用金庫ではダイヤルの構造からして異なってくるからです。ほとんどの家庭用金庫は、ダイヤルの番号を変更できない仕様となっています。
しかし、業務用の金庫は、ダイヤルの番号を変更することができる仕様となっています。そして、外見上の違いもあります。
業務用金庫は、高さが５０ｃｍ以上あります。または、横幅より高さのほうが大きくなっています。そしてレバーハンドルが取付けられています。家庭用金庫には、レバーハンドルは取付られていません。
また、業務用金庫のダイヤルは、ダイヤル番号が合っていなくてもシリンダーキーが360度回すことができます。それに対して家庭用金庫はダイヤルが合わないとキーシリンダーが回らない方式になっています。
業務用金庫は、シリンダーとダイヤルがそれぞれ独立した構造となっています。ホームセンターで購入できるような家庭用の金庫は量産品として販売されていますが、店舗によって取扱う商品も業務店を意識して店舗販売していることあります。また、家庭用と業務用の中間的な構造の金庫も置いているものもあります。
理由としては、家庭用として使用したいけどダイヤル番号を変更できるものを購入したいと考えている方もいらっしゃるからです。ホームセンターにもよりますがそう言ったタイプのものも目にすることができるようでしょう。
また、業務用・家庭用という区分の他に耐火金庫や防盗金庫といった付加価値のある種類の金庫もあります。耐火金庫は、どのくらいの火事に耐えられるかきっちりテストしているので耐火時間が明記されているので万が一火事が起きても重要な書類などを守ってくれる耐火時間が長い金庫を選ぶといいでしょう。
ただし、年数が経つと中の耐火材が劣化してくるので常に能力を発揮させるためには数年に１回は買い替える必要があります。

業務用と家庭用の金庫のセキュリティーについて

業務用と家庭用の金庫は、使用目的やセキュリティの要求に応じて異なる特徴と対策が備わっています。以下に業務用と家庭用の金庫のセキュリティに関する一般的な特徴を説明します。
●業務用金庫のセキュリティ
業務用金庫は、ビジネスや商業目的のために使用される金庫であり、高いセキュリティレベルが求められます。
・高度な鍵メカニズム: 業務用金庫には高度な鍵メカニズムが使用されています。キーと組み合わせた暗証番号やバイオメトリクス（指紋認証や虹彩認証など）などの認証システムが組み込まれていることがあります。
・耐火性と防犯性: 業務用金庫は、耐火性が高く、防犯性の要件にも対応しています。金庫の外部には耐力や耐久性があり、耐火性能を持つ素材や構造が使用されます。また、防犯対策として、金庫本体が固定されたり、セキュリティシステムと連動することもあります。
・アクセス制御と監視: 業務用金庫は、アクセス制御や監視システムと組み合わせて使用されることがあります。特定のユーザーによるアクセス制限や、セキュリティカメラやアラームシステムとの連動による監視と通知が行われることがあります。

●家庭用金庫のセキュリティ
・家庭用金庫は、個人や家族の貴重品や重要な文書を保管するために使用される場合があります。
・鍵やダイヤルロック: 家庭用金庫には、一般的に鍵やダイヤルロックが使用されます。鍵は一般的なメカニカルキーであったり、電子キーであったりする場合があります。
・耐火性と防盗性: 家庭用金庫も一定の耐火性能や防盗性を持っていますが、業務用金庫ほどの高い要求はありません。一般的には耐火性があり、本体が固定されることで盗難を防ぐことができます。
・シンプルなデザインと使いやすさ: 家庭用金庫は、シンプルでコンパクトなデザインであり、一般の家庭で使いやすいようになっています。

以上のように、業務用金庫と家庭用金庫は、セキュリティレベルや機能面で異なる特徴を持っています。金庫を選ぶ際には、使用目的やセキュリティ要件に合わせて適切な金庫を選択することが重要です。